経済と社会

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  • 非言語情報と行動を媒介にした人と人工物のインタラクション

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    人間は通常のコミュニケーションにおいて、様々な非言語情報を統合的に利用しながら、相手の意図を推測していると考えられます。植田研究室では、ロボットなどの人工物と人間が、お互いに相手の意図を推測しながらコミュニケーションできるようになることを目標にして、複数の非言語情報から相手の意図を推測する方法を研究しています。現在は、隠された意図の代表例として「嘘」に焦点を当て、実際のコミュニケーションに近い実験環境で、コミュニケーション中の視線・音声・表情の非言語情報から、人間の嘘を判別する方法を探っています。具体的には、インディアンポーカーというゲームをプレイしている最中の、視線・音声・表情の非言語情報を自動計測し、嘘をつくときの非言語情報にどのような特徴があるのかを調べています。まだ研究の途中段階ですが、複数の非言語情報を利用することで、75%〜85%程度の嘘を判別できる可能性があることがわかっています。これは、訓練された人間が嘘を判別できる割合と同じ程度です。これから研究が進んでいくことで、嘘をつくときの一般的な特徴が明らかになるとともに、他の意図を推測するための手がかりが得られることが期待されます。