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洞察問題解決の脳内機序の解明

洞察問題解決とは、解決の当初には行き詰まりの状態に陥るものの、その状態から脱却するために試行錯誤を重ねていくうちに、解が突然ひらめくというタイプの問題だと言われています。この問題解決過程を解明するための実験が古くから心理学において実施されてきましたが、近年になって、問題解決を妨害するような制約にはまるのが行き詰まり状態であり、試行錯誤によって徐々にその制約が緩和され、本人には無自覚なまま解に到達していることが実験的に明らかになってきました。植田研究室では、制約が徐々に緩和していき問題解決のreadiness(準備ができていること)が高まっていく過程を、近赤外光脳機能計測装置を用いて明らかにしつつあります。これまで、脳の特定の部位で、問題解決の前半よりも後半で脳活動が活発になっているという結果が得られています。
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